2009年06月29日

REPORT 83 平野綾

 題名をご覧になって、ほとんどの方の頭の上には「?」マークが浮かんだことでしょう。
 
 芸能などにまるで無関心な方ならば、もしかして好きな人でもできた「?」と思い、
 僕のことを少しでも知っている人ならば、もしかしてそっち方面に走った「?」と思うことでしょう。
 
 とにかく、平野綾でございます。
 子役の役者から声優となり、絶大な人気を得て、今は歌手として女優として羽ばたこうとしているアイドルでございます。
 先週号の週刊少年チャンピオンでは表紙を飾っていましたから、もうすでにいわゆる「オタク」と言われる方々だけの偶像ではなくなっていることは明らかです。
 
 なぜ、平野綾か。
 語弊を恐れずにいうならば、僕とオタクとの関係は、あたかもナチスとユダヤ人のような関係でございました。つまり、オタクと呼ばれる人々に対して、正直申し上げますと偏見を抱いていたわけでございます。
 それが、丸くなってきたのでしょうか、大人になってきたのでしょうか、まあ、NさんやMさんの影響が大きいのだと思いますが、徐々に偏見がなくなってきたのでございます。
 ただし、一昔前流行った「オタ芸」などという文化は残念ながら許容できません(苦笑)。
 「オタク」を許容できたと言うより、こうして考えてみると「BL」を許容できるようになっただけかもしれませんが。
 ともかく、人気アニメの声優である平野綾はオタクの偶像であり、かわいいなと思いつつも、こうやってブログに書くほどに彼女について考えようとは思ってもおりませんでした。昔、日芸の所沢校舎のほうに平野綾がくることがあって、それでNさんと写真集が売れるかどうか、かけなんかをしたこともありましたが、それでも彼女にそれほど興味があったわけではございません。
 
 きっかけは舞台女優で現在全国を回っているMさんです。
 土曜日はちょうど東京に帰ってきていて、自分が出演した映画がTSUTAYAで貸し出しになったということで、一緒に観ようと持ってきてくれたのでした。僕も久々の休みで、出演者を横にして映画を観るってぜいたくだなーと思いつつ、のんびり過ごしていたわけでございます。
 で、Mさんが更に持ってきたのが平野綾のコンサートDVDだったわけです。
「私、平野のDVD観ると、泣けるんですよ!」
 前からMさんはことある毎にそう言っていましたが、無論、僕にはその意味がわかりませんでした。
 あ、熱狂的なファンなんだくらいにしか思っておりませんでした。
 DVDは2枚有り、一枚目は涼宮ハルヒのなんたらの声優さん達がみんな出て、いわゆる「オタク」の人々が必死になってなぜかジャンプしているもので、実を言えば僕としては意識が朦朧としていたのですが、2枚目に入って、画面に吸い寄せられました。
 それは声優平野綾としてではなく、歌手平野綾としてのコンサートでした。
 それが、実にかっこよかった。なんというか、昔いたレネ・マーリン風であり、コンサートのやり方なども僕が好きなコールドプレイやU2などのUKロック風であり、つまり、緑や青のレーザー光線が薄闇を貫くような、冷ややかな北欧風のコンサートだったわけであります。
 しかも、その平野綾の歌う姿が、何というかエロくてかっこよかったわけです。声優ヴァージョンとは人が変わった様。
 あれ、こんな勉強もしているんだー、と最初はそれくらいにしか思わなかったわけですが、どうも違う。全編を通じてかっこいいわけです。
 なんだ、これは? なんなんだ?このこは。
 僕は次第に画面に食い入るようになっておりました。考え込んだわけです。
 で、思い当たりました。
 あ、この子は本当はこれをやりたかったんだ。そのために努力を重ねてきたんだ。
 そうやってみると、更に魅力的に見えました。確かに、歌は格別に上手いというわけではなく、ダンスが飛び抜けていいわけでもない。谷村奈南と違って、肉体をさらせばCMを得られるような体型をしているわけでもない。けれども、彼女は煌めいている。アイドルとして、というよりは、一人の人間として、彼女は煌めいているのでした。
 その理由はもはや明確でした。
 彼女はあのルックスをしていながら、信じられないほどの意思の力を有しているのでした。
 そして、僕はその手の強大な光に弱い。
「想定していなかったところで、すごい子を見つけたよ」
 画面から目を離せないままに僕はMさんに言います。
 Mさんはつまり、平野綾に内在する、この強烈な光を僕に見せたかったのでしょう。
 コンサートも終盤、歌もほとんどが終わり、平野綾がマイクを握ってお客さんに対します。
 静かに切々と訴えかけるように語るその姿は、もはや声優でもアイドルでもなく、一人のアーティストです。
 彼女はこのようなことを言っていました。
「10歳の頃から、私には目指すところがあってそれは一度も揺らぐことはなかった」
 そして、こうも言っていました。
「今のこの時が特別だとは思わない」
 つまり、彼女はこれだけの成功を収めながら、これはまだ途上に過ぎないと、そう言ったのです。
 アイドルなら、「今日のお客さんが今まで一番サイコー!」っていえばいいじゃないか。「この舞台に立てていることが信じられない」とブリッ子して見せればいいじゃないか!
 けれども、平野綾は淡々と語ったのです、自分には目指すところがあると。
 それが、どうにも気持ちがよかった。一点の曇りもなく、衒いもなく、僕は観ていてすがすがしさを感じたわけです。
 何を言っているんだと、思われるかも知れませんが、彼女の「意志」というものは、古今の英雄豪傑にひけをとらないと僕は思うのです。
 自らが思い描く理想、つまりは自分にしか見えない地平を持ち、目標を達成するために、自分として最大であるために常に努力を惜しまない。
 同志だ、と思ったわけです。それにしても、女性の中に英雄豪傑的な「意志」を見るのは珍しいことです。
 ちなみに、Mさんはその平野綾のスピーチの際は、わかるわかるとうなずきながら号泣しておりました(笑)。
 僕もようやくMさんが平野綾にはまっていたわけがわかったのでございます。
  
 


 先週はいろいろありすぎて、書くことが多くありますが、長くなりますから次にしましょう。
 日芸のY先生の研究室を訪れたことや、営業についてのガチンコ交渉についてなど、様々ある故に、皮肉にも書く時間がございません(笑)
 
 ただ、最後にこれだけ。
 Nさん、就職活動、本当にお疲れ様でした。
 僕も安心いたしました。

 この大嵐の中で、よく頑張りましたね。
 おそらく、今頃はマンガ三昧でこのブログなど見てはないでしょうが、一応書いておきます(笑)。
 

posted by 発起人 at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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