2009年03月02日

REPORT 38 科学の徒

 全ての現象は方程式であらわすことができる。
 そのシンプルな概念に惹かれ、僕は中学生の時分、完全に科学の徒でした。
 科学雑誌のニュートンを読み、『ホーキング宇宙を語る』を読み、相対性理論の本を読み、自分で簡単な公式を編み出そうとまでしていました。光速の概念や宇宙の原理にとてつもなく惹かれていました。星を見て、今見ている光は数億年前に発せられ、今現在はその星は跡形もなくなっているのかも知れないと考えると、小説を読む以上にロマンを覚えました。僕が文学を知ったのは、高校になってからの話です。
 高校や大学に行ってからも、僕の中の科学の徒DNAはまだ死滅していませんでした。ダーウィンの進化論を読み、またリチャード・ドーキンス博士の『利己的な遺伝子』を枕もとにおいていました。またミトコンドリア・イヴ説にも興味を持ち、それで一本つたない小説を書き上げたこともありました。
 こうして、自分が科学の徒であることを思い出されてくれたのは、ある子と話す機会があったからです。(あまりここに書くと人物が特定され、相手に迷惑になるかもしれませんので詳しくは書きません)宇宙の神秘について、相対性理論について、アインシュタインの前に壁となって立ちふさがった量子力学について、ビックバンの際にどうしてもあらわれる虚数についてと、とにかく彼女と話すのが楽しかったのであります。
 彼女が希望する研究者の道を進めることを、僕はかげながら応援しようと思います。
 総じて考えてみると、文学であれ、科学であれ、法学であれ、政治学であれ、学習する際も、発表する際も知的興奮を伴うことになります。それを超える享楽を、ぼくは知らないのかも知れません。
posted by 発起人 at 11:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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