2008年12月07日

REPORT 6 地下一階の煌びやかな世界

 おとといの事です。その日は池袋でM出版社のMさんと食事をしました。四月に初めて会うようになって、これで何度目でしょうか。「密会」と称して、月に1度くらいはご飯をご一緒して頂いております(笑)。相当に本を読まれている方であり、また本の趣味も僕ととても合います。彼女との出会いがなければ、”SIGRE−HIKO”の構想を実現しさせようなどとは本気では考えなかったかも知れません。いつもまくし立てるように話す、僕の話を温かく聞いていただき、また夜遅くのくだらい電話にも付き合っていただき、本当に感謝しております。いつもは面と向かってなかなか言えないので、この場を借りて。
 さて、おとといは池袋のジュンク堂で待ち合わせたのですが、ホームページ作成関連やその他の本を買う必要があって、二人で数フロアを回っていました。それで最後にMさんが今度の仕事でどうしても読まなければならない本がある、ということで連れて行かれたのが、ジュンク堂の地下一階、一番奥まったところにあるキラキラの場所でした。いわゆるボーイズ・ラブと呼ばれる分野のコミックなどが集められたその一角には、あたりまえの事ですが、男など僕一人しかいませんでした。予想に反して結構かわいい感じの若い女の子たちが静かに本を選んでいました。小さなカルチャーショックです。あ、こんな世界があるんだと、未だに田舎者が抜けきれない僕は、都会はすごいななどと感心してしまいました。
 Mさんの会社の傘下には、そういった種類の書籍を扱う会社もあり、そこで新しい文庫のレーベルを立ち上げる企画があって、営業部所属ながらMさんもそれに協力することになり、「BL(ボーイズ・ラブ)を読む女の子たちがターゲットになるか調べなければならないのよね」との話でした。「あ、そういえば、今度の集まりにくるよ」と、口を滑らせてしまった僕。「なんですって」と目の色を変えて喰らいついてくるMさん。滑ってしまったものは仕方がない。「話が聞けるか、きいてみるよ」と請け負ってしまったのでした。BLを読んでいるということは、女性の方たちはあまり公にしたくないらしく、やばかったかな、と反省しましたが、話の流れ上仕方ないと自分を慰めつつ、腹が極限に空いていたので、ご飯を食べにいきました。
 ここではいつもどおり、僕の話でほとんどの時間が費やされたのでしたが、次にMさんに連れて行かれた妖しげな喫茶店(隣では風俗関係の子が店の関係者らしき人と移籍について話していました)では、今までとは立場が一変しました。「BLとは彼女たちにとってファンタジーなのだ、決してエロではない」との論調でMさんが熱く語り出したのでした。僕もほとんど知らない世界のことだったので、興味深く話を聞かせていただきました。Mさんが熱く語り、僕が静かに聞いて時折質問するという構図は今まであまりなかったはずです。あ、この方はこういう分野になるとこうまで活き活きするんだ、と妙に感心しました。
 期待を裏切ったらまずいと思い、Mさんと別れた後、すぐにその子に電話をして、「BLについて話を聞きたいそうなんだけど、協力してくれる?」と聞くと、困った感じで笑いながらも「いいですよ」ということだったので、一安心。ほんと、よかった。
 それにしても、今度の会はいったいどういう方向に進んでしまうのでしょうか(笑)。みんなそれぞれの思惑があって参加することになりそうです。その場が必要とされることは、僕にとってもうれしい限りです。
 実に、面白いことになってきました。
posted by 発起人 at 12:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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