2009年03月07日

REPORT 42 その人だけにしか見えない地平

 たとえばあなたの尊敬する誰かが数ヶ月前に、いずれこうなるよ、と何気なくあなたに漏らし、それがその言葉のままに実現したとします。
 驚いたあなたはきっとその人に向かってこう聞くはずです。
「どうしてこうなることがわかったんですか?」
 その人はひとつ天を見上げ、やがてあなたの顔をまっすぐに見つめなおし、少しの間逡巡して、ふっと鼻で笑ってあなたから目をそらします。そして、こう言うのです。
「勘だよ」
 勘ねぇ、とあなたはその時、釈然としないはず。それもそのはず、彼はその時、あなたを或る意味、見限っているのですから。
 彼はその時、こう考えていたのです。
 自分にしか見えていない地平がある、と。百万の言葉を尽くしたとしても、おそらくあなたには理解できないだろう、と。
 実は彼はなぜそうなると思ったのかを明確に理解しているのです。ただし、それがあまりに複雑な思考経路を取るので、説明するにはおびただしい時間と言葉が必要となる。そして、理解するためには大前提として彼と遜色のないレベルの知的レベルが必要である。その必要条件が満たされないと判断したとき、彼の口からは「勘」という実に便利な言葉が出ることになるのです。
 彼のことを一概に傲慢だと決めつけるのは早急です。なぜなら、それは単に個人的な知的能力だけの問題ではなく、どれだけその周辺分野について彼は考え続けていたかという、量、あるいは経験値の問題が絡んでくるからです。おそらく、この場合、彼はあなたが気の遠くなるくらいの時間を、それを考えることに費やしてきたのでしょう。あなたに「どうしてこうなることがわかったんですか?」と聞かれたとき、彼はあまりに自分がそれについて考えすぎ、誰もたどり着けない高みにまで上ってしまっていることに、初めて気がついたのです。そして、彼はそのとき、言いようのないさみしさを感じるはずなのです。そうか、これは自分だけにしか見えていない光景なのか、と。
 ところが、その思考回路を理解できる人が現れるということがある。
 『論語』の一説、友の遠方より来るあり、またたのしからずや、はまさにこのような境地のことなのではないでしょうか。高いレベルまでお互いを理解できるという喜びというものは、何ものにも換えられるものではない。
 この春よりN県に上級職として赴任するO君はまさに僕にとってそのような存在です。はるかに年下の彼ですが、高く、また涼やかなる志を抱く彼は僕の同志と言っていい。何度か大勢で酒を飲んだり、また何人かでご飯を食べに行ったりしたことはあったのですが、さしで飲むのは初めてのことでした。それが実に有意義で楽しかったのです。
 ここに書いてしまいますが、O君は国会議員を目指しております。あるいは国会議員になるという夢はプロ野球選手になるという夢よりも今の時代、現実感がないかもしれません。それだけ、今の国会は、そして政治は腐敗し、国民は政治をあきらめているのです。おそらく、そんな腐敗政治の時代がまだ続くことでしょう。そう、O君の世代が政治に台頭するまでは、です。
 彼はルックスもよく、プロフィール的に見ても現役の国会議員と遜色がありません。そして何より、今の国会議員が誰も持ちえていない、高貴なる志がある。自分や地盤、講演会、党ではなく、本当に国のことを考えられる政治家に、彼ならなってくれるだろうと僕は信じております。
 昨日はとんでもない原石を発見したものだと、改めてうれしくなりました。彼は吸収力に優れ、それを実践する行動力も持ち合わせています。今より10年後20年後を見据え、逆算して政治家として自分自身をカスタマイズできれば、将来、どのような人物ができるかと今から楽しみで仕方がありません。彼はそのころにはきっと、誰もが上りえない政治の高みにのぼりつめ、彼にしか見えない地平を見据えていることでしょう。その人にしか見えない地平がある、つまりそれこそがリーダーとしての最たる条件だと僕は思うのです。
 これは何も政治的なリーダーだけに言えることではありません。もちろん、会社の経営者にも、そして芸術を志す者にも、共通して言えることです。誰もやったことのない新たなビジネスを興そうとするとき、マーケティングも意味をなさない暗闇から光を見出していかなければなりません。また文学において誰もがやったことのない境地を切り開こうとするときもやはり同じことが言えるのだと思います。つまり、リーダーまたは先駆者になるためには、単なる勘ではなく、その人だけが到達しうる確信を持たなければならないのだということです。
 まだ成功もしていない僕がなぜこう言えるのかというと、やはり、僕も僕にしか見えない地平があると、確信しているからです。そして、そう確信するために、僕はあらゆる努力を怠らなかったという自信があります。おそらく、僕と深くかかわってきている人、僕の考え方を理解してくれている人になら、僕が単に勘やはったりでそう言ってるのではないということを理解していただけるものと思います。そういった友人が、僕の周りに多くいるという現状を、本当に幸せに思っています。
 昨日のO君との話の中で、僕の業務においても大変参考になる話があり、今朝、喫茶店でそれについていい案をまとめることができました。これぞ、人と会うことの醍醐味でしょう。この案はきっとO君もすぐに実践できると思ったので、すぐにO君に連絡し、また明日会う約束をしました。彼がどう反応するか、今から楽しみです。この案を実践して効果が出た時には、おそらく様々な営業にも応用できると思いますので、現在営業をされている方で、もし興味がある方は連絡をください。
 またちょうど同じく政治家を目指す、O君にとってはW大学の先輩にあたるP社のI君ともメールをやりとりしているときだったので、O君がこうして頑張っているということを伝えると、負けられませんね、とのこと。この清々しいライバル関係が、いつまでも続けばいいと思います。ライバルがいた方が、いい刺激になることは間違いありません。そして、ライバル以上に、彼らはいい同志になると思います。
 いや、本当に楽しい日々です。人生には面白いか、面白くないかの二択しかないと僕は思っているのですが、毎日が面白すぎます。さまざまな分野に頑張っている仲間がいるという幸せ。その幸せをかみしめながら、僕は頑張っていこうと思っております。
 
 
*多くの皆様、mixiでのマイミク登録、本当にありがとうございました。ここ一日二日で十五人以上の方に登録いただきました。まだまだ募集しておりますので、お気軽にお声掛けください。皆様が読んだ時に、元気とやる気が出るようなブログを書いていこうと思っておりますので、これからもどうかよろしくお願い致します。
 またお願いになってしまうのですが、mixiコミュニティー"SIGRE-HIKO"の方にもどんどん加入していただければ幸いです。そこに加入している人は頑張っている人なので、そこでもそれぞれ人の輪を広げてもらうことができれば、また面白いことになると思います。
posted by 発起人 at 20:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記